去年から今年にかけて、都内の神社を参拝して来たが、多くの神社で境内を縮小し有料駐車場として貸出しているのを見かけた。
もちろん全ての神社と言うわけではないが、神社の大小にかかわらずそのそのような光景を幾つも目にした。
中には、境内と思われる敷地の2/3以上を駐車場にして、片隅に神社がある様な所もあった。
理由はもちろん経済的な事で、氏子の減少・建物の維持費の捻出など苦労が多いのだろうと思う。
以前このブログで、業界人の参拝者を優先し一般人の参拝者を制限した神社の話を書いたが、結局「お金を落とす客は良い客で大切にする」と言うことになっている。
私個人としては、やむを得ない事とはいえ、理解は出来ても納得は出来ない。かと言って、解決策を持ちあわせている訳でもない。いつまでも、神社と氏子の良い関係が続くことを祈るばかりだ。
余談であるが、昨年は伊勢神宮の20年に一度の式年遷宮が行われた。
その式年遷宮の総費用は550億円であるという。ここで式年遷宮の意義を語るつもりは無く、単に費用を考えて見ると金額の多ささに驚くと同時に、資金捻出の困難さは大変な事だろうと思う。
私も2年程前に伊勢神宮参拝を行ったが、お賽銭は別にしてお守り・御朱印などで5000円前後のお金を使った。しかし、年間1000万人と言われる参拝者があればこそ、実現可能な行事だと思う。
ちなみに、昨年、平成25年は1330万人が訪れたらしい。さすがにお伊勢さん、規模が桁違い。
[注]
伊勢神宮の正式名称は「神宮」です。ただ、神宮だと他の神宮と区別できない事もあるので、一般的には「伊勢神宮」と呼んでいます。
伊勢神宮の公式Webサイト でも「伊勢神宮」と表記しています。