平成二十五年、60年に一度の遷宮が行われた出雲大社。
出雲大社は他の神社とは少し違った参拝作法なので、覚書として残しておきます。
出典は、出雲大社 公式Webサイト の よくあるご質問 からです。
出雲大社の読み方
普通は「いづもたいしゃ」と読んでいますが、正式には「いづもおおやしろ」です。また、「いずも」ではなく「いづも」です。
参拝方法
普通神社では「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社では「2礼4拍手1礼」です。これは、ご本殿以外の社殿においても同様です。
白黒の幕を張っている理由
一般的には慶事に赤白、凶事に白黒ですが、本来は黒が最も尊い色なので、出雲大社では白黒の幕を張るそうです。
注連縄にお賽銭を投げ、刺さると縁起が良い
これは全く反対で、神聖な物である注連縄にお賽銭を投げる行為は、神様に失礼を働く事になります。
出雲大社での縁結びとは
単に男女の縁だけでは無く、人々を取り巻く全ての繋がりをを意味します。
【注意】
出雲大社Webサイトからの情報ではありませんが、一部の人が「女性は柏手打つとき音を立てない事が作法である」と言っているそうですが、これは完全に誤りです。女性でも男性でも、柏手は音を出して行うものです。
神社本庁のWebサイト「礼拝の儀礼」より引用
「胸の前に両掌(てのひら)を合わせて、二度掌を開き合わせて(柏手・かしわで)打つ。音を出すのは、言葉で申し上げるのと同様、神道に於ける神と交流する為の一つの手段だからである」
引用終わり
つまり、音を出さないと言うことは、神社にお参りして神様との交流を行わないと言う、ある意味神様に非礼を働く事になります。充分注意して下さい。
また、あまり普及していませんが、神道における葬儀である神葬祭では、音を出さない柏手のことをしのび手と呼んでいます。
音を出さない柏手は、神葬祭での作法と言うことです。
【参考】
2礼2拍手1礼と2拝2拍手1拝について(出雲大社では2礼4拍手1礼)
礼というのは普段参拝している方法で、頭を30~45度の角度で下げることです。それに対して腰を90度曲げる礼を拝と言います。神職さんが腰を90度曲げて神事を行っているのを見た方も多いと思います。
神社の拝殿や本殿に、「2礼2拍手1礼」・「2拝2拍手1拝」など参拝方法が書かれている場合がありますが、一般の参拝者が「拝」で参拝する事は難しいかも知れません。
従って実際の参拝の時は、書かれている参拝方法に合わせれば良いですが、個人的には拝が出来ない時は、なるべく深く礼をする事で良いのではと思っています。
因みに、伊勢神宮・熱田神宮では「2拝2拍手1拝」、出雲大社では「2礼4拍手1礼」と案内されています。
また、ネット上で色々調べて見た結果は、「2礼2拍手1礼」と「2拝2拍手1拝」が同じ意味に使われてい場合も多いようです。
ただ、神社での基本は「拝」で間違いないようです。